いち.風が吹いた日のできごと

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「日向はどうした?」 学校も終わり、夏休みが終わってもまだまだ続くバイト。 そんな中、悠也が思い出したようにそう言った。 「今日シフトはいってましたっけ?」 「あぁ、そのはずなんだが……、連絡もなくてな」 「あの日向がか?」 シフト表を横目に見る。 美羽、和馬、ホモ、悠也。 今日唯一の女性が来ていないせいか、客もよりいっそう少ない。 関係ないとは、思うが。 「ちょっと心配ですね…」 「小鳥遊妹は同じ学校なんだろ?何か聞いてないか?」 「そういえば、今日は珍しく一緒に登校しませんでしたね」 そうか、とまた悠也は考え出す。 少しの時間の後、悠也は言った。
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