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「……私の…部屋…」
「え?」
階段を登った先にあるのは、一つの部屋。
入っても良き物か、かなり迷った末に、結局入った。
「よっと…。ほら、布団かぶれ」
「……ん…」
ベッドにおろし、布団を掛け、横に座る。
「大丈夫か?」
「……だい、じょう…ぶ…」
苦しそうに呼吸しながら、そう答える美羽。
大丈夫じゃなくてもそう言うことくらい、和馬には分かっていた。
「そうか、んじゃ気を使わせるのも悪いし、俺はこれで……」
立ち上がろうとすると、くん、と服を軽く引かれる。
美羽が布団から小さく手を出し、和馬の服の裾を掴んでいた。
「……やっぱり、…だいじょうぶじゃ、ない…。……だから…」
「だから?」
とろん、と憂いのこもった瞳で和馬を見つめ、美羽は絶え絶えに呟く。
「……もうちょっと…
、ここにいて……」
選択肢なんて、はいかイエスかしか存在しなかった。
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