館の探索

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二階へ向かったひろし。 まず、階段の近くの部屋に入った。 「ここは…子供部屋ですか」 あるのは勉強机とベッド、タンスである。 ごくごく普通の部屋である。 しかし、大きい館に何でこんな部屋があるのだろうか? ホテルなのか豪邸なのか分からない。不明な事ばかりだ。 「まず、勉強机をしら―――」 ガタン 「!」 音がしたのはタンスだ。 「誰かいるのですか?」 恐る恐る、タンスの扉を開く。 すると…。 「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」 ガタガタ震えているたけしがいた。 「たけし君…?」 「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」 ガタガタ震えているだけで何も反応しない。 「何かがあったかもしれませんね…。」 仕方がないので、部屋を後にした。 扉を閉めた後、ひろしは閃いた。 「何とかたけし君を連れ出してみましょう。」 そう言い出し、また部屋に入り、たけしが入ってたタンスを開けた…。 「あれ…?」 たけしがいない。 どこに行ったのだろうか…? そう考えているとた、タンスの奥に何か光っていた。 「これは…?」 鍵だ。「1F 図書室」と書いてある。 「一階ですか…。所で、たけし君は一体どこへ…?」 鍵があったのもそうだが、どうしてタンスに隠れていたのか、何者かに追われてたから隠れていたのだろうか、それにどうやってこの部屋から出たのか、謎ばかりだ。 「そういえば…。」 台所の皿が割れてたのを確認するのに、鍵が掛かっている部屋があった。 「行ってみましょう。何か手掛かりがあるかもしれません。」 図書室には本がある。何か、この館に関しての本があるかもしれない。 そして、ひろしは一階の図書室へ向かった。
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