館の探索

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たけしがいた部屋からゲットした図書室の鍵。 ひろしは今、図書室前にいる。 ひろしは、記録表に今現在の事を書いた。 そして、その鍵を使ってみた…。 「開きましたね…。」 ひろしは、図書室に入った。 その時…。 「!?」 何かが通った。 ひろしは確認するため、図書室の奥に向かった。 すると、何かが机の上に置いてある。 ひろしは、それを手に取る。 『屋根裏部屋』 これは、屋根裏部屋の鍵。 「というと、一番上の階ですね…。」 屋根裏部屋の鍵をポケットに閉まった。 その時、不意に奥にある本棚から気配を感じた。 人でもない。 ましてや、動物でもない。 かなり殺気と恐怖を感じた。 ひろしは、振り向いた。 そして、ひろしは見た。 人間とも思えない大きさ、そして青く、人間とも動物とも両方でもない。 もはや、怪物。 ひろしは、考えるより早く体が動いていた。 あまりの恐怖により、脳が体に勝手に「逃げろ」と命令していた。 (何なんだ!!何なんだあれは!?) ひろしは、そう思いながら青い怪物。『青鬼』から逃げていた。 青鬼は、歩いているように見えて、普通の人が軽く走っているのと同じくらいの速さだ。 目の先に、扉が見えた。 ひろしは、急いで扉に向かった。 青鬼も、こっちに向かって来る。 一切、表情を変えずに…。 ひろしは、ドアノブを掴み、図書室から出た。 息絶え絶え、ひろしはその場で座り込み、とりあえず一安心していた。 「あれは、何なんだ…。と…とにかく何とか助かっ────」 ガチャ 後ろから、扉が開く音がした。 振り向いた時には青鬼がひろしの目の前に立っていた。 「はっ…ははは…。嘘…ですよね?」 戸惑ってるひろしに、容赦なく青鬼は近付いて来る。 そして…。 「うああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 恐怖のあまり絶叫したが、その絶叫は館全体には響く事は無かった…。 部屋から出ても、逃げ続けろ。
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