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男は、恐怖に怯えていた。
男は、急いでこの館から出ようとした…。
しかし…。
「くそ!!どうしてだ!?何で開かないんだ!?」
中に入る時は、普通に開いた入り口。
しかし、出ようとしても開かないのだ。
そして、男を追っている者の目線の先には、サーモグラフィーで見た人のように見える。
刻一刻と、男に近づいて来る。
「な、何で開かないんだ!?」
男は、押したり引いたりする。
しかし、扉はびくともしない。
そして…。
男が振り向いた時には、ソイツは立っていた。
そして、ゆっくりと近づいて来る。
「や…止めろ!!来るな!!来ないでくれ!!」
しかし、ソイツは無視して近づいて来る。
「止めてくれ!!来ないでくれ!!」
そして、ソイツは男の目の前で止まった。
そして、舌べらで唇を舐めた。
まるで、ご馳走を食べるかのように…。
「来るな!!食べないでくれ…。やめ――――」
その後、男の声は聞こえる事は無かった…。
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