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風は炎使いの男子目掛けて周りに落ちていた枯れ葉やゴミを巻き込み吹き飛ばしながら進んだ。
「うわっ!」
炎使いの男子はその風に吹き飛ばされ近くにあった木にぶつかり気絶をした。
そして風が進んだ一直線はまるで台風が来たかの様な姿になっていた。
「ふぅー」
私は緊張が解け地面に座り込んでしまった。
それと同時に私の周りの風は消えた。
すると迅が私の方へ歩いて来た。
「これはちょっとやり過ぎじゃないか?」
「しょうがないでしょ、初めてだったんだから・・・」
♪~
すると迅のポケットから携帯電話の電子音がした。
「もしもし・・・」
迅は電話をポケットから取り出し誰かと話した。
「そうですか・・・本当ですか!?・・・ありがとうございます」
話しが終わったのか迅は電話を切った。
「さて、じゃあ俺は帰るから」
「帰るってあんたその足じゃ歩けないでしょ?」
私は迅の火傷した足を指で指して言った。
「大丈夫だ、迎えが来るから」
「迎え?」
すると突然迅の隣に眼鏡をかけたこの辺りでは一番頭の良い高校の制服を着た男子が表れた。
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