SAと少女と刀男

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やっとこの日が来た! 私はそんなことを思いながらベッドから跳び起き上機嫌に学校へ行く支度をした。 リビングに行くと弟の陸が朝食を作り私を待っていた。 「遅い・・・」 「しょうがないじゃない、緊張して眠れなかったんだから」 そう言って私は椅子に座り朝食を食べ始めた。 緊張したと言うのは今日は私のSAの授与があるためで・・・ SAって言うのはいわゆる特殊能力で16歳になると全ての人に1つずつ与えられる力のこと 「今日は学生証忘れるなよ」 「大丈夫、それより陸は学校終わったらすぐにSA貰いに行くの?」 「そのつもりだけど・・・」 「なら一緒に行かない?」 「嫌だ、俺先行くから」 陸はそう言って後片付けをすると先に行ってしまった。 私は陸と同じ様に後片付けをしてある1つの写真の前に立った。 「行ってきます。お母さん」 私は写真に向かってそう言った後、陸を追って家を出た。
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