SAと少女と刀男

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「はい、ではあちらの部屋に入って下さい」 そう言って彼女は1つの部屋を指し示した。 私は言われたまま部屋に入ると医師の様な姿をした男性が待っていた。 「ようこそ、ではこの椅子に座ってくれるかな」 そう言われ私はその人の前にある椅子に座った。 「はい・・・」 「ではまずSAを与える前に3つのことを約束してほしい」 男性の人は真剣な眼差しで私を見た。 「はい・・・」 「1つ目はSAを犯罪に使わないこと、2つ目は年に一度のSA検査を必ず受けること、3つ目は軽挙にSAを使わないこと」 「わかりました」 私が返事をすると彼はポケットから白い錠剤を1つ取り出した。 「では、これを飲めばSAは使えるよ」 私はその言葉を一瞬疑った。 だってこれを飲めば使えるなんて私はもっと凄いことをするのかと思っていた。 私が疑っている様な顔をしていたのか彼はSAについて話してくれた。 「知ってるかい?人間の脳の一部には何にも使われない部分があることを 「そうなんですか?」
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