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桜が遅咲きになった。
5月の下旬の、鬱陶しい遅咲きになった。
その日、奈々子はある桜が気になって仕方がない。〈青竜桜〉とゆー看板付きの桜の若木だ。その桜、なぜか花びらが白っぽく、元気なさそ。
そーゆーワケで、掃除の時間、奈々子は青竜桜のことを夏子と美樹子と美沙子に話した。すると、みんな青ざめた。
「な、奈々ちぃ、あの桜、祟りあんの知らないでしょ!?」
「知らないよ?」
「どぇ~!!😱」
夏子たちは更に青ざめた。
「何よ?いきなし。」
「伊集院さん。アレ、通称:死神桜なんだよ!」
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