3 ブラザーソウル(後半)

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「ああ、そうだな。彼女は目が見えない。・・・全盲だ。光さえ感じないらしい」 「やっぱりそうだったのか」 予想していた答えであったのに、私は愕然としていた。 目の前が一瞬見えなくなった。 これは決してなにかの例えではなく、本当に目の前が真っ暗になったのだ。 私は暗闇の中で神谷恵の姿を思い浮かべた。 彼女に出会ってからまだ2日と経っていないのに、その残像ははっきりと私の目に焼き付いている。 その姿はとても美しくて、私の記憶の中の想像物であるのに、私はその残像に見とれていた。 しかし、彼女は僕の知らない“闇”を持っていたんだ。 盲目であった事はそれなりに、私にとって大きな事実だが、今最も
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