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「やあ、僕はロア。よろしくね!!」
いきなり石版に立っている小人が喋り始めた。大きさは大人の握りこぶしぐらいだ。
神谷は戸惑っている。状況が把握出来て無いようだ。
神谷からしてみれば、突然、石版が光り出して、その光が収まったら次は目の前に黄緑色の服を着た小人が立っていた--そんな状況なのだから。
「お、お前、い、一体何者だ?」
「何」の所で声が裏返った。神谷は身を震わせながらそう言った。
「え?そうだな~……妖精? ……いや、幽霊って所かなぁ?」
ロアは呆気なく答える。
(ゆ、幽霊?! ま、まさかな。悪い冗談は止め--)
神谷がそう思った瞬間だった。
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