石版

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 窓ガラスが割れる音がした。  神谷はその音がした所へ走る。 「なっ……何だ、こいつは!」  目の前に居たのは、この世の物とは思えないような形をした赤い斑模様のモンスター。  周りにはガラスの破片が散乱している。  後から、ロアもやって来た。  モンスターがこちらを睨みつける。そして、ひそかに牙を見せて不気味な笑みを浮かべた。 「早く! フォームチェンジって叫んで!」  ロアが神谷にそう呼び掛けた。 「フ、フォームチェンジ?」  神谷がそう呟いた刹那。  ロアが光に包まれる。それと同時に、モンスターが神谷に牙を向けて飛び付いてきた。
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