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男は歩き続けた。ただ、ただ真実を掴む為に。
--そして、遂に男は魔境へと辿り着いた。
男は一瞬、呆気にとられる。この膨大な自然が作り上げた絶景を見て。
辺り一面雪景色。白以外の色なんて1つも無い。
男は思わず、美しい、と声を漏らした。
彼はこの景色を眺める為に、少し足を動かす。
--男は何かを蹴った。雪で覆われていて、何を蹴ったか分からない。
彼は不思議に思い、足元にある何かを取り出した。板のような物が出てきた。板に付いている雪を取り除く。
その板は石で出来ていた。所謂、『石版』というやつだ。
石版に文字が刻まれている様だ。男はその文字を読もうとした。古代文字で書いてある為、全文は読めない。
彼が読めたのは『世界の破滅』という文字だった。
彼は考える。過去に何があったのか、世界の破滅とこの異常な地形が関係しているのか。
--彼は家に帰り調べる。すると、こんな事が分かった。
『何十年か前に世界を破滅させる様な事件があった』
彼は全てを知った瞬間、目を見開いたのだった。
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