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岡○「ちょっと! 私の話を聞いてるの!?」
××「え? ああ、岡……誰だっけ?」
岡○「はぁ!? あなたふざけてるの!?」
少女は黒いオーラを出しながら指をパキパキと鳴らして近づいてきた。
××「思い出した!? 岡田さん?」
岡○「違うわよ!!」
黒いオーラがどす黒くなった。
××「岡本さん?」
岡○「違う!!」
空気と少年の体が震えだした……ような気がする。
××「岡倉さん? 岡野さん?」
岡○「…………」
既に答えが出るのを諦めたのか……少女は無言で少年の目の前まで来ると殴る構えをとる。
××「はっ!? まさか!?」
その少年の言葉に少女は踏み出そうとした足がピタッと止まる。
岡○「やっと思い出してくれたのかしら?」
××「まさか……君は……」
この修羅場を切り抜けられるのかどうか周りのクラスメイト達も息を呑んで見守っている……
××「君は……おか」
「「「おか!?」」」
××「お母さん!?」
クラス内の気温が急激に下がったような空気になる。
岡○「誰が……お母さんだ~~!?」
少年は殴ろうとする少女にとっさに頭部を守ろうと防御の構えをとる。
しかし、少女は少年まで後一歩の位置までくると背中を向けて回転した。
××「!?」
岡○「吹き飛びなさい!!」
少女は後ろ回し蹴りを少年の両腕に放ち、少年ごと吹き飛ばす。
そして少年は背後にあった机と椅子を巻き込みながら窓際まで吹き飛ばされた。
それを蹴りを放った少女は冷たく見やる。
すると、机や椅子を払い除け少年がよろよろと姿を現す。
岡○「…………しぶといわね」
××「ふっ、白と水色の縞々に負けるわけにはいかないからな……」
その言葉にクラスメイト達は意味が分からず首を傾げるが、蹴り飛ばした少女は直ぐに反応した。
岡○「死になさい」
××「ぐはっ!」
少女は顔を真っ赤にしながら少年を殴っていた。クラスメイト達はそれを見て何となく事態を察した。
××「ちょ、ちょっと……「黙りなさい」ま、待て。ぐうっ!……誰もお前のパ「死になさい!!」ぐはあ!!」
少女の右ブローが少年の鳩尾に決まり、彼はその場に倒れた。
激しく動いた所為か羞恥の所為か少女の顔は真っ赤だった。
完……?
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