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「「はい?」」
今度はティナとフリオニールの声がハモる番となった。
「ス、スコールなんか勘違いして―――」
ガサッ
フリオニールの言葉はそこで切られた。三人は音のした茂みに目を向けた。
「誰だ!!!」
スコールはガンブレードを構え、茂みに向かって声を張り上げた。フリオニールやティナもイミテーションかと思い武器を構え臨戦体制をとった。
にゃーん…
「なんだ…猫か…。」
フリオニールは武器を掻き消した。何匹かいたのかガサゴソと音がした。どこかへ逃げ去ったようだった。
「びっくりした…」
ティナが胸に手をおき息を吐き出した
「……猫なんかいたか?この世界に」
スコールは怪訝な表情を浮かべ小さく呟いた。しばらくあたりを警戒していたが気配がないことを確認して武器を掻き消した。フリオニールはスコールを見て、
「スコール、さっきの話だが。俺はそんなこと考えてないからな。」
笑いをこらえつつフリオニールがそう零した。はたと見るとティナも笑いをこらえていて。
「ふふっ。スコールの考え、怖いよ。」
「…そうか?」
笑われたのが気に食わなくてスコールは目をそらした。「俺はスコールみたいに頭がよくないから、そんなことは考えてもみなかったなぁ。はははっ。」
「…笑うな。」
とうとう笑いだしたフリオニールを睨み付けながら言った。もっとも顔が真っ赤なので説得力にかけるが。
「ふふふ。あっフリオニール。バッツ達のトコに行かなくていいの?」
「あぁ…てっきり忘れてた。スコールあいつらはどこにいるんだ?」
「この先の広場だ。」
「有難う!ティナも手伝ってくれて有難う!!」
大きく手をふるフリオニールにティナは笑いながら小さく手をふった。
「…行かせてよかったのだろうか?」
スコールの呟きに「あっ」と声をあげてティナは後悔した。
「スコール、バッツとティーダ大丈夫かな?」
「大丈夫だろう…それに自業自得、だ。」
ふふ。と笑ったティナは花をみて言った。
「フリオニールの夢叶うといいね。もちろん政権とかの話は抜きで」
「…そうだな。」
ティナは意地悪くスコールに言った。
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