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後片付けを終えたスコールとティナは皆が待ってる場所へと足をすすめた。途中で悲鳴が聞こえたような気がしたが二人は無視をする事にした。
帰った後ティナはセシル、オニオンと共に夕食の支度を始めた。
スコールは武器の手入れをしながらジタンに聞いた。
「バッツとティーダはどうした?」
「いやーなんかフリーエアダッシュRで帰ってきたと思ったら部屋にこもって出てこないんだよ。」
やれやれと首を振り肩をすくめてみせた。「スコール、なにか知ってるか?」と聞かれた。理由は解るような気がしたがあえて「さぁ?」と返した。
「みんなー!ご飯出来たよー!」
ティナの声を聞いた者達がダイニングへと集まった。あの二人を除いて。
「バッツとティーダはまだ部屋にこもっているのか。」
「うん…呼んでみたんだけど…」
ライトは呆れた様子で、セシルは困った様子で話した。他にもクラウドやさっき話したジタンもオニオンまで疑問を頭に浮かべた。
「どうしたんだろうね?いつもはうるさいくらいなのに。」
「さぁ…?」
オニオンとクラウド、そしてライトとセシルの話を聞いていたティナが遠慮がちにスコールに目配せした。スコールはそれに無言で頷き、のんきに食事しているフリオニールを二人して見た。
「そうだなー、腹でも壊したんじゃないか?」
「あぁ拾い食いとか」
フリオニールの言葉に皆納得した。スコールとティナを除いて。
「まぁ自業自得…だな」
「自業自得…ね。」
スコールとティナは目を合わせ苦笑したのであった。
ティーダとバッツが部屋から出てきたのは三日後の話。その時、フリオニールを避けていたとか…。
スコールとティナが茂みに隠れていた猫だと思ったのはこの二人だというのに気づいたのも三日後のお話。
「くろのばら」完
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