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「フフフ」
突然、仮面を被った男が不気味に笑った。
「よくこの闘技場に来たな、我が宿敵よ。その有志は認めよう」
「…」
男は仁王立ちのまま鳩のように胸を張り、真っ直ぐ「ずびしっ」と指差した。
「だが!その無駄な有志が仇となり、お前は今日、我輩に倒されるのだ!」
「…」
にやにやと口元がだらしなく開き、そこから多量の唾液が飛んでくる。
「どうだ、悔しいだろう!?お前が今まで手にしてきた栄光は、全て我輩の圧倒的な戦力で打ち砕かれるのだ!フフフ…アーッハハハハハ!!!」
闘技場に響いた下品な笑い声に、僕はパオーンと欠伸をしたのだった。
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