テレポーター

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こうして、僕は階段から転げ落ちた。 身体中のあちこちが痛い。 ついでに顔面もめちゃくちゃ痛い。 って、あれ? うつ伏せに倒れたまま、顔をあげて周りを見渡してみると、明らかに自分の学校だった。 「戻ってこれたのか…」 安堵の溜め息を吐くと、タイミング良くチャイムが鳴った。 廊下の角を曲がってきた担任の先生と、目が合った。 訝しげな顔をしながら、近づいてくる。 (もしかして、今の見られてないよな?) 先程とは違った危機感で、冷や汗が吹き出す。 先生は目の前にしゃがみ、苦笑いしながら学級日誌で僕の頭を叩いた。 「はい、遅刻」 僕は今日も、通用せぬ言い訳で遅刻している。
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