―序章―

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「そうそう。」 「バレエって、音楽に合わせて踊るだけじゃん?」 「バカだなっ、アレにはちゃんとストーリーがあってな、序章で、オデット姫っていう美女が花畑で花を摘んでるときに、悪魔に白鳥にされちまうんだよ。で、場面が変わって、王宮の前庭で、ジークフリート王子の21の誕生日会みてぇのを開いてたら、王子の母親が、明日の舞踏会で花嫁を決めろって言ってくるわけ。で、王子は二つ返事で了承して、友人たちと狩りに湖に行くんだ。そこで、白鳥が月の光を浴びて美女に変わるところを見ちまうんだよ。で、ひときわ美しいオデットに一目で惹かれるんだ。」
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