―出会い―

2/10
前へ
/122ページ
次へ
その日は、新しく数人の研究員が入ったらしく、朝から食事が運ばれてこなかった。 私はいつものように、ベッドに腰掛け、月光で翼が消えて、人間になれている実感を感じていた。 誰かが食事を運んでくる音が聞こえた。 ため息をつき、扉の方を見た。 今まで、ここに来たことのない研究員がそこにはいた。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加