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「生まれ変わりって信じますか」 たくさんの人が行き交うなかで 少年が私の服の裾を掴んでいた。 俳句の会の前でもあったし 忙しかったから 「いや…ごめんね」 と返事しただけだったけど あの少年はなんだんだったんだろう まさかナンパか!? そうかそうか… しかし生憎前世もなにも あまり関心が無いなあ。 中学生かな? 「芭蕉さん、次ですよ。」 俳句の会仲間に声を掛けられて 我に返った。 「あ、はい。 では一句…」 さっきまで かゆかったけど おさまった 松尾芭蕉 「…ど、どうかな!?」 「あ…いいですね… 気持ちがよく分かります。」 誉められた!!
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