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「ご…ごめんね…うちの子が…悪気はない子なんだけどね…」
「いいよ、こちらにも非はあるから。それじゃあ、これは少し預かるね。」
「ありがとう~任務とかに支障あるようだったら言ってね?」
「それは問題ないかな、丁度長期休暇中だからさ。共同体の監視にうんざりして出かける事も面倒になっていたところだから僕も出来る事があって楽しいよ。ソフトはどんなのがいいのかな?」
「そうね~男の子も女の子も遊べる内容がいいなぁ~そういうのってあるのかな?」
「一緒に~か。パズルとか、ちょっとしたレースとか考えてみるよ。問題は、ソフトの形状だね。いくつ作るのか知らないけど流石に本体に合わせて多少の衝撃対策にも囲いみたいなのはいるね。」
「あー、ソフト剥き出しっていうのは壊れやすいもんねぇ…」
「あと、コントローラーは必須だね。近くになかったの?」
「うぅん…それっぽいのがあったのかも知れないなぁ…もう一回探しにいってみるよ。ソフトのケースとコントローラーね、OKOKどうにかしましょうかね。」
「仕事より楽しそうだね。」
任務中には見せない笑顔で亮の相談を聞く狗狼に今までよりもずっと親近感を覚える。
「楽しいね~!1つの事段々出来上がっていくのも楽しいけど、こうして友達と仕事以外で会えるのもいい!」
「亮さんらしいや。」
「でっしょー?またウエノに行くから、美味しそうなの見つけたら差し入れするね!」
「宜しく~」
ほんの数時間の出来事だが、すっかり気分が高揚して楽しくて仕方なくなった亮は、こうなったらもうじっとしていられない。
子供達の喜ぶ顔も見たいし、こうして友達と協力できる事も嬉しい。
シンジュクバベルの天井へと顔を上げ、その太陽の代わりになっている照明を見て、クリスマスの装飾が施された街並を見回す。
「よーし、ウエノ行くかぁ~」
「おー!」
「あ、ピクシーはそろそろ体休ませないとだからフェン出すね~」
「はーい、乗せてもらうー!」
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