何よりの…

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ガチャガチャ… ガチャガチャ… 空は晴れ渡り、大地は一面の乾いた土。 風が吹くと埃や砂が目に入って仕方が無いこのウエノフィールドで一人と一体の悪魔が何やらうずくまって作業をしていた。 「亮ー!もう目が痛いよぅ!一回帰ろうよぅ!」 「もうちょっとーもうちょっと待ってー、あとちょっとでバックいっぱいになるから~そしたら帰ろう!」 「もー…そういうとこ貧乏性よねぇ…」 嘆息した悪魔はこのDB、月満亮の相棒として長い付き合いになるのだが思い切りがいい割に貧乏性というこの性格に少し矛盾をいつも感じる。 「ごめんね~だってさ、ここまで結構危ない道のりだったしさ… ここって、昔は電気屋街で有名だったらしくて変わったジャンク品よく出るんだもん~」 「はいはい~アタシは最後までちゃんと付き合うから気にしないで探していいよぅ」 片手間に謝罪を呟く亮に目線を向け、その悪魔ピクシーはそのまま遠くの景色を眺める。
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