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「じゃあ亮と裕二はボーカルを探してくれよ。」と田口
「了解」と裕二
っておい!裕二!なんでOKしちまうんだよ!
「まあいいじゃないか別に。クラスの女子に言ってみればいいだけだろ。」
「はぁー」
と俺はやや長めの溜息をついた。
「ワーったよ、見つければいいんだろ、歌が上手い女子を。」
「そう、出来れば顔がいい子を頼む。」
てめえ、殺すぞ。
「まぁまぁ、つまり田口の要望は顔がよくて歌うが上手い子を見つけて来てくれってことだろ?」と裕二はメニュー注文を数えるように親指から人差し指と順に曲げた。
「大丈夫だって亮、お前ならきっと見つけられるって。」と田口はもう他人事のように俺の肩を叩いた。
「お前が言うな!」
そして軽音楽の部活は終わった。そういえばキーボードの女子こなかったな。
裕二と一緒に帰ろうとしたが。
「悪いなこれから、行かなきゃいけないところがあるんだ。」と先に帰った。
一応田口も俺と同じ駅だが今日は一緒に帰りたくねえ気分だから一人で帰ることにした。
ぼちぼちと学校に出ると一人の女子が校門の前にいた。俺がいるのに気付くとこっちにやって来た。それは見覚えのある顔とショートヘアーの女子だった。
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