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と俺は少しテキトーに言った。
「いいわ、アタイが歌う時ちゃーんと聞耳を立てるのよ。ビックリするんだから。」
何に驚くんだろう、やっぱり馬鹿デカい声で歌うことか。
すると車内アナウンスで俺と由香が降りる駅に着いたことを知らされ、降りる準備をした。
まったく、次から次へと俺はキョ○か!
俺は風呂に入った後、自分の部屋で濡れた髪をタオルで拭きながら。田口の携帯に電話をした。
四回コールが鳴り終わった時に出た。
『もすもす、どうした?』
と田口はふざけた感じで返してきた。
「よお田口、実は、ボーカルをやってくれる女子が見つか」
『本当か!?』
と俺がまだ話が終わっていないときに田口は音割れがするぐらい大きな声で早い返答をした。俺は聞いていた耳が痒くなり。反対の耳で対応した。
「だが色々問題があるんだ。」
『何が?』
「実はそいつは一つ上の学年で俺が入っている漫研の部長なんだ。」
『つまりお前の先輩がやってくれるのか。』
「ああそうだ。」
『………。』
と田口は少し黙って。『なあ亮、その先輩って可愛いか?』
そういう質問がきたか。
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