青年と猫

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ジワジワと音がして目を覚ました。 「ふあぁ~……ん~…もう昼かぁ…」   夜遅くまで起きてた僕は窓から覗く陽の光に起こされ、不機嫌そうに布団から起きた。昨日学校の友達とカラオケに行ってた為に遅くなってしまったのだ。  と、思い出してる時ちょうど、枕元にあった機械がけたたましく鳴った。僕はそれを手に取り耳に当てると、   「おはよっ‼」   元気な声が耳に入ってきた。向こう側の声の主は………彼女は僕の小学校からの幼馴染みのサキだ。   「また夜遅くまで起きてたんでしょ‼その癖なおしたら⁉何してたか知らないけど‼」 「…うるさぃなぁ。で、何の用?」 「はぁ⁉…あっきれた、今日私の買い物に付き合うって約束したでしょ?…早く顔洗って下に来なさいよ‼」   耳から離して切って少し布団でモソモソとした後、服を着替えて下の洗面所で顔を洗って台所に行くとサキがいた。   「あっネボスケがやっと起きてきた。お母さんが朝ご飯を作ってくれてるわよ‼」   「うん…ってなんでお前しかいないんだよ」  「アンタが早く起きてこないからでしょ‼お母様が何度も起こしに行ったのに無視するから私が頼まれたんじゃない‼」 「ふぅ~ん、まぁいいや…あ~腹減った‼目玉焼きいただきます」 腹の虫が早く早くと急かす様に話すのでペろりと食べてしまった。サキがお茶を入れてくれてる間にまた洗面所に行き、ゴシゴシと歯を磨いてると何処からともなく鳴き声が聞こえた。   「フナァ~🎶」   「ん…猫……?」 ここらへんは土地柄あまり周りペットを飼ってる家は無い。 何処から来たんだろ…と考えてると後ろから早くと言う声が聞こえたので急いで用事を済ましバタバタと家を出た。
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