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4月23日
いよいよ手術当日。
手術は、10時から始まるらしく病院に9時半位に着きました。
ババアの病室に行くともう、ほとんど手術に行ける段取りは、終わっていてババアは、緊張感を漂わせていました。
いつも明るいババアはそのときまでは、ニコニコ笑ってました。
そして5分前、看護師が「行く準備があるのでストレッチャーに今移動しましょう」と言ってきました。
ババアはストレッチャーに乗りいよいよ10時、ストレッチャに乗ったババアは動きだしました。
不安な顔が更にきつくなり今にも泣き出しそうな顔になってました。
エレベーターの前、かすかに泣き声がしました。
ババアが泣き崩れてました。
よほど手術が怖いのでしょう。
あのいつも元気で明るいババアが・・・
思わず俺も泣いてしまい余りにも可愛そうで顔をみることが出来ず、嫁と父ちゃんにエレベーターに一緒に乗ってもらい階段で降りることにしました。
優しい言葉もかけてやれないばかな俺・・・そうもしてる間にババアは手術室へ。
手術中の文字が明るくなり手術開始。 落ち着きもないので嫁とタバコを吸いに行くことにしました。
歩いてる途中、嫁がなき崩れてました。
俺が知らないとこ、エレベーターの中ではババアは声にならない声をあげていたそうです。
嫁はそんなババアをみたこともなかったから、頭にそのときのことが鮮明に残っていて思い出して泣いてしまったみたいです。
父ちゃんが「早く手術終らないでくれよ」と祈ってました。
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