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隊員A「はぁ、はぁ…、」
隊員A「…みんなやられてしまった…」
隊員Aの前方には他の隊員達が横たわっている。
そして、その隊員達の周りには魔物の大群がいた。
隊員Aの近くにいる魔物達が一斉に飛びかかってきた。
あるものは牙を剥き出し、またあるものは両腕の爪を使い、隊員Aを引き裂こうと殺到してくる。
隊員A「くっ、…ここまでか…」
隊員Aは目の前の状況を見て、あきらめて目をつぶってしまった…
…しかし、いつまで経っても、くるであろう衝撃や激痛がおそってこない。
隊員Aは恐る恐る目を開けた。
すると目の前には漆黒のコートを着て漆黒のフードを被った人物が立っていた…
よく見るとその人物の周りには先ほど飛びかかってきたであろう魔物達の死体が転がっていた。
しかも、その殺された魔物達は全て首をハネられて絶命していた…
他の魔物達は突然、謎の人物が現れ、仲間の魔物を殺されたことにより動揺を隠せないようだった。
隊員A「あ、あなたはいったい…」
フード「…」
刹那、隊員Aにはフードの人物の姿が一瞬だけぶれたように見えた。
そして次の瞬間、周りにいた全ての魔物達の首がトんだ…
隊員A「っ!?」
フード「…任務…完了…」
フードの人物はつぶやくように言った。
…ブンッ
そして音もなく、まるでそこには元から誰もいなかったように、消え失せた…
隊員A「…もしかして、あれが…神速の死神…」
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