第二章 魔法学園

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翌日 ファルマン魔法学園校門前 一人の少年がたたずんでいる。 顔立ちはいわゆるイケメン、髪は白銀色をしており肩にほんの少しかかっているぐらい、瞳は見ていると引き込まれていきそうなダークブルーをしている。 少年「…ここがファルマン魔法学園…」 少年「…………………………でかくね?」 少年は唖然としている。それもそのはずである、少年の前には某施設、〇ィズニーランドが5個は入るのではないかという広大な敷地に、これまた巨大な建物が建っていた。 少し経つと学園の方から一人の男性が歩いてきた。 そしてその男性は少年の前まで来て聞いてきた… ???「レイ・ライラークか?」 レイ「…そうだが、…あんたは?」 ???「ん?俺か?俺は1-Aクラスの担任のグレイ・フォールだ。」 キーンコーンカーン… グレイ「あ、やべ。めんどくせぇけど、早く連れてかなきゃHR(ホームルーム)始まっちまう。」 レイ「(めんどくさいんかよ!…でも、気が合いそうだな。)」 グレイ「とりあえず学園長のとこまで連れてくからついて来い!」 レイ「…あぁ」 グレイ「あ~、歩きだとめんどくせぇから転移で行くから俺に掴まれ!」 レイはグレイの腕を掴んだ。 グレイ「【転移】」 シュン… グレイがそう唱えた瞬間、二人はその場から消えた… 次の瞬間、二人は学園長室と書かれた扉の前に立っていた。 コン、コン…ガチャッ グレイ「失礼します!」 グレイが扉をノックして入って行ったのでレイも後ろをついて行く… …部屋の中はかなり広めの書斎のようになっており、正面の奥に高価そうな机と椅子に座っている、美女としか言いようがない20代前半だと思われる人物がいた。 美女「ようこそ、ファルマン魔法学園へ。」 女性はニコッと屈託のない笑みを見せる。 大概の男なら一発で惚れてしまいそうな笑顔だが…、そこは主人公、全く表情にも変化はみられない。…やはり、主人公というのは鈍感なのだろうか? グレイ「学園長、レイ・ライラークを連れてきました。」 学園長「ありがと!」 学園長「よろしく、レイ君。私が学園長のマリア・クロスフィールドよ。マリアって呼んでもらって構わないわ!」 そう言って握手を求めてきた。 レイ「…あぁ、よろしく…マリア」 しかし、レイは握手はせずに挨拶だけですませてしまう。
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