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「烏」
薄暗い路地で、壁に寄りかかって煙草を吸っていると名前を呼ばれた。
顔だけを相手の方へ向ける。
闇に映える銀色の髪が月の明かりで輝いていた。
「B地区の方で“deathmastesr”の奴らが暴れてるそうです。」
俺は煙草の火を消し、近くにあったバイクに乗った。
「そうか。行くぞ。」
「はい。」
ブロロロロォロォオン!!!
静かな路地に、バイクの音が響き渡った。
これが『烏』のいた
最後の夜だった…‥────
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