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『ただいまー。』
今日から2年生になった。
なんかまだ2年生ってかんじしないけどね~
私、砂川零はぴっちぴちの16歳。
いたって普通の女子高校生。
けして美人でもなければ、可愛くもない。
どこにでもいるような本当に普通の人だ。
まぁ耳やら唇やら眉やらにピアスがたくさんあいてるが‥(普通じゃないだろっ!!
私は玄関で靴を脱ぎ、そのまま二階へあがろうとしたら、母に呼ばれた。
「零ちゃん。」
『なにー?』
振り返ると母がいつになく真剣な顔をしていた。
話はかわるがウチの母は美人だ。
しかも今話題の『SAKI』という女優だ。
そんな美人の母が真剣な顔をしていると、それなりに威圧感っていうの??
有無を言わさないかんじがあるわけで‥
ついつい頷いてしまったんだな~これが!
「零ちゃん。あなたには海帝学園に行ってもらいます。いいですね?」
『…あ゛ぁ~‥はぃ』
みたいなね?
でも、これで終わりじゃなかったんだよ!!
なんと母は
「じゃあさっそく理事長さんとお話ししてきてね☆(ニコッ」
いくらあなたの笑顔綺麗だからって
見た目が可愛いからって‥
『ふざけてんじゃねぇぞコノヤロオォォーー!!!』
────…‥その後、母に延々と説教をし続け母が反省するまで口をきいてやらなかった。
『…で?その理事長とやらと話をしてこいと?』
「うん。因みにもうお迎えの車来てるんだよね。エヘッ☆」
お迎えの車??
・・・。
『てめっなんでもっと早く言わないんだよっ!!!!あ~もうっとにかく話しだけつけてくるから逃げるなよ??』
「…‥はぁいι」
冷や汗をだらだらとかいている母を残し、家を出た。
─────…‥
家の前には高級外車の車と、運転手さんが車のドアの前に立っていた。
『お待たせしてすみませんでしたっ!!!』
私は頭を深く下げて運転手さんに謝った。
かれこれ一時間以上は待たせてるし、謝らないと私の気もすまない。
私が頭を下げていると、ポンッと肩を叩かれた。
「顔をあげてください、私は全然気にしていませんから。」
そういわれて顔をあげると、何故か嬉しそうな顔をした運転手さんがいた。
ポカーンとしていると、運転手さんは嬉しそうなまま車のドアを開けた。
「さぁ、春と言っても冷えますから車に乗ってください。」
そういえば少し肌寒い‥
私は運転手さんに言われるまま、車に乗り込んだ。
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