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始まり
『あんたなんか消えてしまえばいいのよっ!!!!』
『俺に近付くなっ!!気持ち悪いっ』
『あんたの住む所は地下牢でしょ??出てこないでよクズ!!』
毎日きこえるのは罵倒の言葉。
毎日与えられるのは腐ったパン一つ。
そして夜になれば、叩かれ殴られ蹴られ刺され体は血まみれ。
幼い頃から続くこの日常に、言葉を忘れ瞳は光を失い心がなくなった。
人形だった私が助けだされたのは、私が中学生なるはずだった年の時だった。
明るい太陽の下に出た私に待ち受けていたのは、現実だった。
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