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シュッシュッシュッ
松村は、まだ小木君と
だいぶ距離があるのに
左右に体をふり始めた
餅部「なんだ……あいつ?」
松村はそのまま
小木君を抜こうとする
松村「俺の最強ドリブルがとれるか………」
パシッ
松村「えっ?」
小木君は立っていた場所から
一歩も動かずに足を出しただけで松村からボールをとっていた
小木君「こんなドリブル、必殺技を使うまでもない。お前の負けだ。おまえはいらないからさっさと帰れ」
ちなみに、小木君の言う
『必殺技』というのは
『小木45゜』と『東の壁』である
小木45゜とは
小木君の右足のつま先から
45゜の角度に入ったボールを
奪う技
東の壁は
フィールド上に
レンガ作りの巨大な壁が現れ
敵の進行を妨げる技である
松村「ちっちっちくしょー」
実力の差を思い知らされた松村は走って去って行った
品戸「小木君ってすごいですね」
餅部「何たって俺らの守備の要だからな」
植木「じゃあ皆今日はかえろうぜ」
餅部「なんでお前が勝手に締めんだよ」
植木「別にいいだろ」
餅部「まあ、いいけど」
こうして
この日の部活は終わりを迎えた
?「あいつなかなかやるな」
この一部始終を遠くからみていた謎の少年がいた
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