イレブンが揃う時

8/13
前へ
/647ページ
次へ
シュッシュッシュッ 松村は、まだ小木君と だいぶ距離があるのに 左右に体をふり始めた 餅部「なんだ……あいつ?」 松村はそのまま 小木君を抜こうとする 松村「俺の最強ドリブルがとれるか………」 パシッ 松村「えっ?」 小木君は立っていた場所から 一歩も動かずに足を出しただけで松村からボールをとっていた 小木君「こんなドリブル、必殺技を使うまでもない。お前の負けだ。おまえはいらないからさっさと帰れ」 ちなみに、小木君の言う 『必殺技』というのは 『小木45゜』と『東の壁』である 小木45゜とは 小木君の右足のつま先から 45゜の角度に入ったボールを 奪う技 東の壁は フィールド上に レンガ作りの巨大な壁が現れ 敵の進行を妨げる技である 松村「ちっちっちくしょー」 実力の差を思い知らされた松村は走って去って行った 品戸「小木君ってすごいですね」 餅部「何たって俺らの守備の要だからな」 植木「じゃあ皆今日はかえろうぜ」 餅部「なんでお前が勝手に締めんだよ」 植木「別にいいだろ」 餅部「まあ、いいけど」 こうして この日の部活は終わりを迎えた ?「あいつなかなかやるな」 この一部始終を遠くからみていた謎の少年がいた
/647ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加