葵の家

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葵の家

朝10時。 ゆうりはバス停で葵を待った。 まだかなぁ… 10分くらい遅れて、そこに葵が自転車で迎えに来た。 『はい10分遅刻ですよきみ(笑)』 『チャリの鍵が見付かんなくて…』 『へぇ-?』 『ゴメン…(笑)』 『いいよ(笑)葵くんだしっ…あ、…葵だし?(笑)』 少し照れながら、ゆうりは初めて『葵』と呼んだ。 『こっちが照れるが馬鹿(笑)』『えへへ…』 その時見せた葵の顔は、嬉しそうに笑ってた。    
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