自分①

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実体験の幽霊談なんですが、よく考えると本当にあれは幽霊なんだろうか……と思うときがあります。 あれは小4の頃、俺は一人で帰宅路を歩いていました。 家から小学校までは普通に歩いて10分位でも、まぁ、小学生ですから、ぶらぶらしながら帰ります。 で、いつも通る裏道に入った時でした。(その裏道は周りを民家で囲まれた小路で誰も通らないことから、俺のお気に入りでした。) 突然、「一緒に帰ろ?」と声をかけられました。 その近所には友達も住んでいましたから、その子だと思い、後ろを振り返りますが、誰もいません。 不思議に思い辺りを探しますが誰もいません。 で、俺は一言「いいよ」と言い、歩き出しました……すると、たったったっと、後ろから足音がします。 どうせ、友達のイタズラだろうと家路を進みます。 そして、家へと進む交差点で「また、一緒に帰ってね。」と声をかけられました。 それ以来、足音は聞きませんでした。 中学に上がった頃、ふと、その話を思い出し、姉に話を聞くと、「そう言う話は聞いたことないけど、たまに家の前で女の子がたってたことはあるよ」と言われました
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