時間の欠片

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しかし伝説といえど、所詮はポケモン。 モンスターボールに入れば言うことを聞くようになってしまう。 我と二匹はそれを恐れ、二匹をやぶれた世界に連れてきた。 いつだったか人間が、二匹を狙ってやって来た。赤い鎖を持って。 我は人間を食い殺してやった。愚かなことをするなと。 もし、我が二匹をやぶれた世界に連れて来なかったら… 世界は、闇に包まれていたと思う。 しかし、これから先の未来が、 漆黒の闇に包まれた未来だったとは 思って、 いなかった。 最初に言っておこうか? この物語は、ハッピーエンドで終わらない。 これはもう決められたことだから。 この物語は「時間の水晶」に既に刻まれた、変えられない過去だから…
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