平和の期限

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「おかぁさぁ~ん!!」 2階から少女の声がする。 何かしら、ゴキブリでも出たのかしら? 「お兄ちゃんが帰ってきたぁ~!あ、グリーンお兄ちゃんもぉ~!」 「え、本当!?あら、まだご馳走できて無いのに……」 「お母さぁん、私お迎えに行ってくるねぇ!」 階段からバタバタと少女が降りてくる。その顔は、笑顔でキラキラ輝いていた。 一年経つのね…あの日から… まったく、レッドもグリーン君も何してたんだか…。 フライパンを持った女性は、ちょっとにやけていた。 「お兄ちゃん達!!」 玄関から飛び出した少女は二人に飛びついた。 「おぉ~ブルー、一年ぶりだな!!いやぁ、デカくなったなぁ!」 茶髪の少年がブルーの頭を撫でる。 「グリーンお兄ちゃんも前よりイケメンになっているよ!!」 「あっはっは!!可愛いなぁコイツ!」 「私こんなグリーンリバーライトな声を望んでたの…」 「はい?グリーンリバ…なに?」 「お~い、俺を忘れないでくれ~」 黒髪の少年がブルーの頬をつつく。 「「あ、そうだった。ゴメン。」」 ちょっとショックをうける黒髪の少年。
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