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もう、半ば自棄になっていた。
近くにいたスタッフが心配そうに覗き込んできた。
「申し訳ありませんが、離れていただけませんか?怒らないでいる自信もなければ、なにかしないという保証などないのですから。」
凍り付くような冷たい表情から出てきた言葉は刃と化した。
「………………HIRO、何とかしてこないと、本気でヤバイよ?」
「なにそんなに苛々してるんだ?そんなにお気に入りか?あの………蜜柑ちゃん」
浩恭の言葉に、近くにあった壁が…………物凄い音と共に破壊された。
「RYO!!!!HIROッ!!!!!!! 継、撤収かけて。」
和の的確な判断で、騒ぎは大きくならずにすんだ。
ただ、俺の中で浩恭の言った………ことがかなりわだかまりとなっていた。
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