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ある森に、笑い上戸の杉がいます。鳥が美しい声で鳴いたといっては笑い、登山者が、自分を見上げて通りすぎていったといっては笑い、シュラシュラシュラシュラ笑い放しなのです。
彼が笑わなくなるときは、人の戦や、災害や、世の中が困り果てる時です。
風がささやいても 黙りこくってしまう。
そうすると、私は心配になります。
何が起きるんだろうと。今、彼は 笑っていません。
早く 杉の木さんの笑い声を聴きたいから、世の中が、良くなるように、毎朝晩、祈り、日々の生活をがんばっています。
杉の木さん。早く笑えるといいね。
あなたのくすくす声がきこえる、平和な幸せな世の中を、私たちは、つくるからね。
とっつぱれ★★★
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