潮風
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『うぉっっし!』 男が雄叫びをあげる。 『大物だぜ!』 そう言いながらへへんと鼻をならす男はまだ若い。 年は十一、二その辺であろう。 『バボのおっちゃん。今日も俺の勝ちだな。』 そう良いながら少年は又へへんと鼻をならす。 『おぅ!ユズ!魚取りだけは一人前だな!』 バボと呼ばれた男はそう言いながらガハハハと笑う。
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