潮風

2/13
前へ
/13ページ
次へ
『うぉっっし!』 男が雄叫びをあげる。 『大物だぜ!』 そう言いながらへへんと鼻をならす男はまだ若い。 年は十一、二その辺であろう。 『バボのおっちゃん。今日も俺の勝ちだな。』 そう良いながら少年は又へへんと鼻をならす。 『おぅ!ユズ!魚取りだけは一人前だな!』 バボと呼ばれた男はそう言いながらガハハハと笑う。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加