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季節は春。
オレの嫌いな冬を過ぎ、オレの好きな夏を迎え入れようとしている季節。
新学期になり、めでたく高校三年生となったなったオレは今部活へ向かう道を歩んでいた。
オレの所属している柔道部は、二年生が副部長、三年生が部長を務めることになっている。
オレは二年の時に副部長をやっていたので三年になって部長に昇格したというわけだ。
副部長は、部長が任命するのだか、今年は誰にしようかかなり悩んでいる。
なんせ、柔道部は顔と名前を一致させるのがやっとなくらい人数がハンパないのだ。
その中から一人を選べと言うほうが難しいに決まっている。
一人も見逃すわけにらいかないからな。
というわけで。
部長というのはとんでもなく重要な位置なのだ。
そんな柔道部の部長になれたのはものすごく光栄なのだか、こういう時にオレを部長に選んだ先輩、西野先輩を恨んでやろうか、とも思う。
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