最後の願い

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「なあ、先生」  座ってる椅子でくるくる周りながら、俺は主治医の先生と話ていた。  俺の病気が発覚した時から、ずっと変わっていない主治医の先生。 「なーに?」 「俺って後何日生きられるかな?」 「なに言って……」 「俺、もう長くないんでしょ? 自分の身体だからよく分かってるんだ」  先生が少し悲しそうな顔をしたから、俺はそれ以上なにも言えなくなった。だから、俺はとっさに話を変えた。 「ねえ、先生。俺の最後のお願い聞いてくれる?」  
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