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パリィィィン!!
空間が裂け暗いホテルのロビーに出る。
レオ「ここは…プリンスホテルか?」
響「みたいだな、レオ、後の処理頼む。朝に顔を出す。」
レオ「あ、あぁ、わかった。」
響がホテルを出るとそこに二人の人影が見えた。
由希「……。」
のら「……。」
響「お前ら…なんでここに?」
のら「後をつけさせてもらいました。」
響「なっ!?」
由希「…お兄ちゃんなんだね?」
響「……違う。」
のら「いやいや、先ほどの会話も全て聞かせてもらいました。ねぇ、三神 響さん?」
響「確かに俺は三神 響だが人違いだ。」
のら「多分由希の家で俺が探り入れてたのは気づいてると思うけど由希の探りには気づけなかったみたいですよ?」
響「なに?」
由希「さっきのハンバーグ、お母さんの特製なの、多分初めて食べた人にはびっくりされるはず。」
響「……。」
のら「これでもまだシラをきりますか?」
響「…がう。」
のら「え?」
響「違う、人違いだ、確かに俺には由希という妹がいた。」
のら「ほら…。」
響「だが俺の目の前で死んだ。」
由希「え!?」
のら「うそ!?」
響「これ以上俺に関わるな。」
そういって立ち去る。
響「いえるかよ、お前たちがデータで幻だ、なんてよ…。」
響が街の闇に消えてゆく。
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