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二人の男が黒衣の男を追い、駆ける。黒衣の男は一定の距離を保ったまま走る。背後から罵倒が聞こえる。しかし黒衣の男は見向きもしない。
追走者は携帯を取り出し誰かに電話をかける。
「この先の中央公園でみんなで抑える!全員集合しろ!大物だぜ?敵は……
『レクイエム』だ!」
黒衣の男は追走者の狙い通りに中央公園へと走る!!
追走者はニヤリと口を歪ませる。
中央公園へと着く。
黒衣の男は公園の中央で立ち止まる。
「観念しろ!てめえに逃げ場はねぇぜ!!おい!!出て来い!!」
男の呼び声と共に黒衣の男を取り囲むように何十人もの男が現れる。
「さぁ、狩りの時間だぜ!!」
全員が黒衣の男に近づいた時黒衣の男が口を開く。
「止める気はないんだな?」
「今更何言ってんだ!」
「わかった。聞かせてやる。死の音色をな…。」
携帯を取り出し武器をダウンロードする。
そして同時にSDカードを携帯にセットする。
「いけぇ!!ヤツをバラせぇ!!」
何十人もの男が一斉にとびかかる!!
黒衣の男が高く高く跳躍する!!
「!?」
黒衣の男はその手に持つ武器を空にかざす!!
剣に電流が絡みつく!
「ライジング・フォース………ネオ!!」
剣から放たれる放電がなお激しく勢いを増す!
着地と同時に地面を切り裂く!!そこから雷の嵐がすべてを飲み込む!!
やがて嵐は去り辺りに静寂が戻る。
その場に立つのは黒衣の男のみ。
黒衣の男は携帯を取り出し耳に当てる。
「こちらレクイエム、任務完了、これより帰還する。」
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