鎮魂曲の書①プレリュード

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平和の終わりを告げたメールが届いたあの日、シンは遂に全ての事を終えた。 まずアバターの出現ポイントの限定、そして指定。これによりすぐにアバターへの対応が行える。 次、参加アバターの人数の半分を減少させるトラップシステム。これは参加者を少しでも減らす為の処置だ。 次、ログアウトシステムの復旧。これがあれば前回より楽に相手を引かせるだろう。 次、ゲームオーバーしたアバターへの対応。リアルに戻るようにセットした。これで前回に比べれば相手の生死に気を使わなくてすむ。 最後。東京の地下に超巨大フィルターを作成した。データで作成したため時間も工事もかからない。今、new worldの住人はそちらに避難してある。 そして……。 響「今帰った。」 レオ「おぅ、どうだった?」 レオが警察署の前で立っていてくわえ煙草のまま手を上げる。 響「今日はどうやら前回参加者らしい、俺をレクイエムと呼んだ。」 レオ「なるほど。」 響「日に日にアバターの反応は増えるばかりだ。こちらの戦力は12人。状況は悪くなる一方だ。」 レオ「新生ゾディアック。半分はガキだしな。」 そう。油断した。 まさか会議を盗聴されたとは…。 メールが届いたあの日、警察署に6人が俺たちの元を訪れた。 そう、由希、のら、スー、バイエ、アル、沖田だ。 そして…。 のら「ちょっと聞いて貰いたい物があるんですよ~♪」 響「ふぅ、今度はなんだ?」 のら「スー♪スイッチオン♪」 スー「あいよ♪」 スーが携帯を取り出し何かを再生する。 そう、会議の内容だ。 思わず天を仰いだ。 由希「ごめんなさいお兄ちゃん、でも私は…。」 のら「ということで、俺らにも協力させてくださーい♪」 スー「因みに断っても由希が独断で戦いそうなんで私たちを受け入れた方が安心ですよ♪知ってる所で戦うか知らない所で戦うか、わかりますよね♪」 なんて脅しだ…仕方なく俺たちは要求?を飲んだ。 そして新生ゾディアックが誕生した。 双子座、シン 射手座、響 獅子座、レオ 乙女座、由希 牡牛座、バイエ 天秤座、ライブラ 蠍座、右京 牡羊座、悪夢 水瓶座、のら 蟹座、沖田 山羊座、アル 魚座、スー なんてこった………、こいつは予想外だ、しかもシンも戦力がこころもとないからと言う理由で許可をした。 たまんねぇぜ…。
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