鎮魂曲の書①プレリュード

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チュンチュンと鳥の囀りに目を覚ます。 カーテンを開け払い窓を開ける。ぐぐっと体を反らし固まった体の筋を伸ばす。 今日は珍しく寝起きがいい。いつもなら私はこんなに簡単に目をさませない。 ふとベッドの隅に置いてある携帯に気づく。 開いてみれば…………。 13:45 え? 由希「わああああああっ!?」 こうして1日が始まる。 由希「お、おはようございます!!」 急いで署内のロビーに顔を出す。そこにはレオさんとシンさんとお兄ちゃんがいた。 響「由希、残念だが『おはよう』じゃない、『こんにちわ』だ。」 レオ「へっ♪飯は食堂の冷蔵庫だ。くってきな♪」 シン「響、そろそろ三回目の見回り頼めるか?この時間ならログインも多いだろう。」 響「あぁ、わかった。レオ、ここ頼む。」 レオ「あぁ♪任せろ♪」 由希「気をつけて。」 そういうとキョトンとした顔でお兄ちゃんがこちらをみた。 由希「ん?」 響「ああ、なんかまともな送り言葉聞いたの久々でな。」 由希「え?」 響「いつもは『死んだらぶっ殺す』だったからな。」 ……どんなお友達? 響「じゃあ行ってくる。」 そう言いお兄ちゃんは部屋を出た。 私はその背中をしばらく見送った。
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