鎮魂曲の書①プレリュード

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由希「…あの、レオさん。」 前から興味があった事がある。 レオ「ん?なんだ?」 由希「前回…お兄ちゃんはどんな事をしてたかしりたいなぁって思いはじめちゃって…。」 聞いてみたい。 お兄ちゃんが何をしてたかを。 レオ「あぁ、んと、どうします?シンさん。」 シン「いいだろう、話してやればいい。」 携帯のマップ情報に注意しながらシンが指定したルートをパトロールする。今の所反応は何一つ無い。アバターの反応、NPCの反応、そのどちらもだ。 NPCは地下へ避難している。 少し地下について詳しく話そう。 地下といっても薄暗い地下室のような場所では無い。 データ上は地下ではあるが日は昇るし、沈む。 そう、シンはnew worldをコピーしたのである。 そしてその入り口は警察署内にのみ存在し、シンはこれに天文学的な数のプロテクトを仕込んだ。 つまり現段階では警察署を突破されぬ限りnew worldの住民は安全だとシンは言う。 俺たちゾディアックはここを死守しながらアバター討伐し、new worldを守る戦いをしている。 しかし戦力は13人。さすがに少ないという事でちょろりさんは戦力を集めるためにリアルへと戻った。 これがうまく行けばもっと厳しい状態を回避できるだろう。 ピリリリリ♪ 携帯が鳴り、ディスプレイには右京と表示されている。 すぐに電話に出る。 響「どうした?」 右京『大量の数のアバターが一度にダウンロードされてきた!!応援を頼む!』 響「さっそくだな、わかった。場所は?」 右京『今はヒルズにて監視している。これは…下手をすると一つのグループかも知れない!』 響「今外に出てる戦力を集めよう、誰が居る?」 右京『俺に、悪夢、のらにスー、遠いがバイエルン達も呼べるだろう。』 響「わかった。いまからそちらに向かう。他のみんなに連絡を頼む!」
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