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右京との合流場所につく。
軽く手を上げ合図をする。どうだ?と聞いてみるが難しい顔をして双眼鏡を渡した。
覗いて様子を見てみる。情報通り大勢のアバターが集まっている。
響「あれは…アルター!」
アルター、三年前の修道院での戦いの時の…。
右京「知っているのか?」
響「あぁ、前にやりあった事がある。だからわかる、奴らを残しておくとやっかいな事になりかねん、降伏は…無理だろう、今ここにいるメンツでやる。右京、俺が中に潜り込み隙を作る、今から戦力を東西に分けろ。」
右京「いいだろう、レクイエムの恐ろしさ、今度は味方側から見せてもらう。」
ガンブレードのみをダウンロードし、携帯を右京に預けアバターに紛れる。
しかし紛れて初めてわかった事がある。
少し様子がおかしい、所々でざわめきの声が聞こえてくる。
細心の注意を払いながらアルターへと少しずつ近づいてゆく。
ようやくアルターが目視で確認出来る位置へとたどり着く。
様子を窺う。
どうやらアルターと女性一人が何やら話をしているようだ。
その女性は手に写真をもち、アルターに見せている。
横にいるやつの肩を叩き聞いてみる。
響「アルター様は何をしているんだ?」
兵「なんでも人を探してるって女に捕まってるらしい。」
響「へぇ、」
それだけ聞いたら軽く会釈をしてさらに近づいてみる。
だんだんと二人の会話が聞こえる位置まできた。
?「そう、知らないの。」
アルター「あぁ、だから失せろ。消すぞ。」
?「他の人が知ってるかもしれない、他の人にも聞いてみるわ。」
アルター「おい、クソアマ。てめぇ俺らが何なのかわかってるのか?」
?「ごめんなさい、急いでるんで。」
なんだ?こんな状況で人捜しか?その女性がこちらに歩いてきて俺にその写真を見せる。
?「すみません、この人探してるんですが…。」
その写真を見た瞬間時間が凍りついた。
響「か、甲斐!?」
?「知ってるんですか!?」
アルター「ん?き!貴様レクイエム!?」
響「しまった!」
アルター「ちぃ!?やれ!ころせぇ!!女もろともだぁぁぁぁぁぁっ!!」
響「俺としたことが、おい!あんた戦えるか?」
?「経験少ないですがなんとか!」
響「よし!」
女性の手を引きアルターから離れる。
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