鎮魂曲の書①プレリュード

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右京との合流場所につく。 軽く手を上げ合図をする。どうだ?と聞いてみるが難しい顔をして双眼鏡を渡した。 覗いて様子を見てみる。情報通り大勢のアバターが集まっている。 響「あれは…アルター!」 アルター、三年前の修道院での戦いの時の…。 右京「知っているのか?」 響「あぁ、前にやりあった事がある。だからわかる、奴らを残しておくとやっかいな事になりかねん、降伏は…無理だろう、今ここにいるメンツでやる。右京、俺が中に潜り込み隙を作る、今から戦力を東西に分けろ。」 右京「いいだろう、レクイエムの恐ろしさ、今度は味方側から見せてもらう。」 ガンブレードのみをダウンロードし、携帯を右京に預けアバターに紛れる。 しかし紛れて初めてわかった事がある。 少し様子がおかしい、所々でざわめきの声が聞こえてくる。 細心の注意を払いながらアルターへと少しずつ近づいてゆく。 ようやくアルターが目視で確認出来る位置へとたどり着く。 様子を窺う。 どうやらアルターと女性一人が何やら話をしているようだ。 その女性は手に写真をもち、アルターに見せている。 横にいるやつの肩を叩き聞いてみる。 響「アルター様は何をしているんだ?」 兵「なんでも人を探してるって女に捕まってるらしい。」 響「へぇ、」 それだけ聞いたら軽く会釈をしてさらに近づいてみる。 だんだんと二人の会話が聞こえる位置まできた。 ?「そう、知らないの。」 アルター「あぁ、だから失せろ。消すぞ。」 ?「他の人が知ってるかもしれない、他の人にも聞いてみるわ。」 アルター「おい、クソアマ。てめぇ俺らが何なのかわかってるのか?」 ?「ごめんなさい、急いでるんで。」 なんだ?こんな状況で人捜しか?その女性がこちらに歩いてきて俺にその写真を見せる。 ?「すみません、この人探してるんですが…。」 その写真を見た瞬間時間が凍りついた。 響「か、甲斐!?」 ?「知ってるんですか!?」 アルター「ん?き!貴様レクイエム!?」 響「しまった!」 アルター「ちぃ!?やれ!ころせぇ!!女もろともだぁぁぁぁぁぁっ!!」 響「俺としたことが、おい!あんた戦えるか?」 ?「経験少ないですがなんとか!」 響「よし!」 女性の手を引きアルターから離れる。
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