鎮魂曲の書①プレリュード

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状況は一見かなり不利に見える。しかし必ずチャンスはやってくる。そしてそのチャンスは来た。 響に向かって一人の兵士が駆け抜ける。その兵士は黒い布を体に羽織り、目にも止まらぬ速さで響の背後にたどり着く。 ?「準備できました。」 そういい響のポケットに何かを詰め込む。 状況の確認。 敵は全軍俺と眞那に集中している。 アルターは相変わらず奥で指示を出してその場を動かない。 眞那は俺に劣らない強さ。 行ける!!! 眞那に近づき空に剣を掲げその引き金を引く!! ダァンダァンダァン!!!! 眞那「へっ!?」 眞那は響に向かい合う。 そんな眞那の肩に手を置き…。 響「助かったぜ、これから反撃だ!!」 その周りを囲む兵士に動揺の色が見られたのはすぐの事だった。 その動揺はすぐにアルターにも伝わった。 アルター「な、何事だ!?」 兵士「別動隊が現れました!」 アルター「レクイエムは囮か!?おのれぇぇぇ!!」 悪夢「………。」 右京「ぬかるなよ。ここまで魅せられては俺達が遅れる訳には行かんだろ?」 ライブラ「あぁ、負けてらんねぇぜ♪」 北側から右京と悪夢が突撃する!! 南側…。 スー、バイエ、アル、沖田が待機中である。 スー「わぉ♪のらの奴もう響さんと合流したじゃん♪」 アル「…流石…。」 沖田「では僕らもそろそろ。」 バイエ「あぁ!!行こうぜ!!」 南側よりスー達が突撃する!! 響「のら!!牽制しろ!!眞那は逃げて来る敵を!!」 のら「ぅにゃー!!いくぜぃ!」 眞那「あの、あなた達は一体?」 響がポケットから携帯を取りだしSDカードを差し込む。 響「俺達はこの世界『new world』を守る『ゾディアック』。」 響は両手を広げ、空を仰ぐ。体は黒いオーラを放ちやがて背中から漆黒の翼が姿を現す。 響「そして眞那、君が探している男と俺達は敵対している。」 ガンブレードを低く構える。 響「さぁ!!来いよ!!テメエらの魂…俺が鎮めてやるぜ!!」 翼をはためかせ敵陣へと飛び込む!!
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