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アルターは恐怖した。
優勢だった軍が一瞬にして覆されたのだ。
一体何だと言うのだ!?
何をどうすればここまで一気に形成が逆転されるのだ。
どうする?
どうすればいい?
その心はただ焦りと苛立ちが募る。
しかしそうこう考える今も兵力はどんどん減っていく。
おのれぇ!レクイエム!
アルター「全軍撤退だ!予定通りアジトへ!散会!!」
号令を出す!
始まってそうそう負け戦か…。
アルター「この屈辱…わすれんぞ!!」
アルターの軍隊が退いていく。
その様子を遠くから見つめる響…。
三年間何も成長していないと思っていたが…。
コートを翻しアルターに背を向ける。
響「…引き際だけは学んだようだ。」
ここはそれに免じて逃がしてやる。
逃がすんです?と聞きたげにのらが寄ってくる。
響「アルと連絡とって1人の兵士を尾行(つ)けろ。」
のら「りょーかい!」
敬礼1つ、アルの元へとはしってゆく。
背後から気配を感じる。眞那だ。
響「ここじゃなんだ、俺にわかる事なら教えるよ。俺たちのアジトへきてもらえるか?」
眞那は静かに頷いた。
ゾディアックアジト、警察署。
帰還しシンへと報告を終えた響は眞那を連れて屋上へと上がる。
さて、と一言置き、眞那へと向き合う。
眞那「聞かせてもらえる?貴方と甲斐について、そして甲斐がここで何をしようとしているかを。」
屋上にたてつけてある柵にもたれ夜空を仰ぐ。
三年前のモバゲーサバイバルの事、甲斐の事、眞那に話した。それは短く、そして長い物語(ストーリー)。
眞那「…神…。」
響「眞那はなぜ甲斐を?」
疑問を投げ掛ける。
眞那「まだ詳しくは話せない、ただ、ある『物』が甲斐によって盗まれたの。それはまだ明かせない。」
響「これから…どうする?」
眞那「貴方たちといれば甲斐に会えそうよね?良ければ手伝わせてもらえない?」
響「確かにどちらも目的は『甲斐』だ、こちらも戦力はこころもとない。助かる。」
こうして眞那と手を組む事になった。
甲斐は一体何を盗んだのだろう。
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